ヨウ素ガスフィルタ―とCCD分光器を利用した低波数ラマン分光測定装置を試作した。ヨウ素ガスフィルターの温度を適切に保ってレーザーの散乱光をセルに通したところ、散乱光は1000分の1程度まで激減し、ヨウ素ガスフィルターが正常に作動していることを確認した。しかしながら、減光の程度が時間とともに大きく変動していた。この原因はレーザー本体の温度に由来すると考えられる。また、ネオンランプの輝線を測定することでCCD分光器がラマン分光測定に十分な分解能(1.7 cm-1)を有していることを確認した。さらに、アセチレンプラズマ中の微粒子発生を確認した。
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