多原子分子の電子励起状態間の相互作用や解離のダイナミクスは、励起準位の微小なシフトや広がり、分裂等として現れるため、超高分解能レーザー分光によってこれらを精密に計測する必要がある。このような精密計測には、1 MHz以下の周波数分解能、連続発振で数100 mW以上の高い光出力が要求される。さらに、様々な興味深い分子の計測を行うには、可視全域から近赤外にわたる広い波長範囲の連続発振光を出力する必要がある。本研究では、以上の要求を満たす2つのタイプの高分解能レーザー分光計測システムを実現し、ヨウ素分子とナフタレンの高分解能分光に応用した。
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