次世代3D表示技術の標準となりうるような、高輝度高異方性円偏光発光素子の開発が急務となっている。ヘリセンはそのらせん構造から注目されているが、その特異性チューニングは難しく、置換基の導入ではヘリセンのCDを大きく変化させることは本質的に困難であった。本研究課題では、強力なキロプティカル特性を示すヘリセンの開発指針を明らかとするため、ヒューズしたヘリセン(ダブルヘリセン)を設計し、そのキロプティカル特性の評価を行った。これまでの成果は、Chirality 2013(チェコ)やMolecular Chirality Asia 2014(中国)などの国際学会の基調講演等の招待講演で発表した。
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