本研究では,ボロンジベンゾピロメテン系色素をもとに合成展開をおこない,有機系太陽電池用増感色素の提案に向けた検討を実施した。 1) 近赤外光吸収色素内包型チオフェンデンドリマーの合成:種々の分岐オリゴチオフェン類をコア色素に結合させ,目的物の合成に成功した。その物性から光捕集アンテナ効果を評価した。2) 色素増感太陽電池(DSSC)用増感剤への適用:関連色素に対してアクセプター性と酸化チタン結合性を併せ持つチエニルシアノアクリル酸部位の導入をおこなった。得られた色素を組み込んだデバイスはDSSCとして駆動した。
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