研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、フォトクロミック分子の厳密直交化を錯体化学的手法により達成することで、偏光多重分子メモリー素子へ応用することを最終目的とした。そこで、光照射により二種類の状態(開環体と閉環体)を可逆に示すフォトクロミック分子として、ジアリールエテン(DAE)に着目した。DAE部位をもつ二座配位子を合成し、鉄(II)イオンとの反応によりDAE部位をもつ新規鉄(II)錯体の合成に成功した。本錯体は、鉄(II)イオンのスピン転移と光照射によるDAE部位のフォトクロミズムを共に示した。さらに、鉄イオンを常磁性状態から反磁性状態に光照射により変化させることに成功した。
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