本年度の前半(4月~7月)は、前年度に引き続き光学系の評価を行った。その後、取得したデータを基に光ファイバー型蛍光偏光測定デバイスの概念設計・設計・試作を行った。試作したデバイスを用いてクロラムフェニコールの濃度定量を行った。 また、前年度に検討した変調光学系を用いた測定システムの性能評価を行った。得られた成果に基づいて、変調型蛍光偏光測定システムの概念設計・設計・試作を行った。試作したデバイスの評価・改良・最適化を行った。作製したデバイスを用いて、フルオレセインの粘度依存性およびクロラムフェニコール濃度定量を行った。従来法による測定結果と本研究で開発する小型デバイスによる測定結果を比較することで、デバイスの性能評価を行った。これらの結果から、試作したシステムが従来法と同等の性能を有していることを確認した。また、開発した測定システムとキャピラリーを組み合わせて、試料の微量化に対する適応性評価を行った。さらに、実用化を目指した小型蛍光偏光測定装置の概念設計を行った。
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