研究課題/領域番号 |
24655055
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
秋葉 宇一 秋田大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60184107)
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キーワード | 免疫細胞型バイオセンサー / アザアダマンタン-N-オキシチオール誘導体 / アダマンタン自己組織化単分子膜 / レドックスメディエーター |
研究概要 |
H24年度に達成できなかった実施項目のなかで、以下の項目に関して引き続き検討した。 1. 免疫細胞が細胞外へ放出する過酸化水素を電極上で電気化学的に効率よく酸化する触媒としてのレドックスメディエーター機能を有すると期待される2-アザアダマンタン-N-オキシルチオール誘導体、およびその誘導体の位置異性体である5-アザアダマンタン-N-オキシルチオール誘導体の2種類のアダマンタン自己組織化単分子膜物質の合成検討を行った。2-アザアダマンタン-N-オキシルチオール誘導体に関しては、アザアダマンタンの窒素原子に対する適切な保護基の選択が重要であることから、種々の保護基を試したところノシル基の場合に合成が進展した。最終目的物である2-アザアダマンタン-N-オキシルチオール誘導体のノシル体までは合成できることが確認できた。ノシル基の脱保護および、N-オキシル誘導体への反応行程については次年度で検討する予定である。5-アザアダマンタン-N-オキシルチオール誘導体の合成に関しては、2-アザアダマンタンのN-保護基を導入した化合物からの合成計画に従って検種々合成経路の各段階の検討を行った。 2.2-アザアダマンタン-N-オキシルの市販品を用いて均一溶液中でのサイクリックボルタンメトリーによるレドックスメディエーター機能の評価を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成25年度8月より平成26年7月までの工事予定で、本研究で使用する合成実験室や測定室等の研究設備がおかれた研究棟の改修工事が実施中であるために、研究の遂行に支障を来している。
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今後の研究の推進方策 |
本年度に達成できなかった膜物質の合成、およびそれらを用いたレドックスメディエーター電極機能界面の構築と機能評価に関して、次年度に研究設備が再使用可能になり次第、詳細に検討する予定である。そして当初から研究計画している、過酸化水素をアンペロメトリックに定量的に検出する電気化学的バイオセンサー電極の作製まで研究を進めるように研究期間の延長について可能であれば検討したい。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度8月より平成26年7月までの工事予定で、本研究で使用する合成実験室や測定室等の研究設備がおかれた研究棟の改修工事が実施中であるために研究の遂行に支障を来しており、当初の計画よりも物品購入品目数が少なかったから。 研究の進捗状況を考慮しながら、本年度に必要としなかった物品を次年度に購入すために使用する計画である。
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