本研究はレーザー光の輻射圧により微粒子を捕捉・分離し、粒径を精密測定する新しい計測法研究である。微粒子捕捉のため空間光変調器を用い、ラゲールガウシアンビーム等微粒子捕捉ビームを生成する研究を行った。角運動量を持つラゲールガウシアンビームにより捕捉した微粒子を円運動させ捕捉精度を高めることができることを明らかにした。そして2つのビームを組み合わせた粒径分離の実証研究を行った。円環状のビームによって微粒子を捕捉し、次にガウシアンビームを円環の中心へ照射し、2 umと6 umの粒径の異なる微粒子を分離する研究を行い、実証した。本法はその発展により精密粒径測定を可能とする有力な手法となると期待される。
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