この研究では,細菌/導電性ポリマ複合体を作製し,細菌と外部電極と間で良好な電気的接合の形成を試みた。申請者らは最近,導電性ポリマが細菌を極めて容易に取り込むことを見いだした。この研究では,このポリマ膜を利用して,細菌/導電性ポリマ複合体による電気的接合子を作製し,細菌内の情報を電気的に読み取り,さらに,電気刺激により細菌の機能を制御する技術の確立を目指した。実施した項目は以下の通りである。 (1)細菌/ポリピロール複合膜の作製に関する検討,(2)細菌/導電性高分子/金属ナノ粒子コンポジットの作製,(3)細菌/ポリピロール複合体を用いた計測法の検討,(4)細菌からの直接電流観測
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