研究課題
挑戦的萌芽研究
1,10-フェナントロリン-ニッケル錯体を触媒とし、亜鉛粉末とヨウ化ナトリウムの共存下、非プロトン性極性溶媒中で酢酸アリルとアルデヒドと反応させることによって、目的とするホモアリルアルコールを良好な収率で得ることに成功した。この反応では、酢酸アリルのアリル基がニッケル触媒と亜鉛により極性転換をおこし、アリル基のカルボニル炭素への求核付加が進行していると考えられる。また、ヨウ化物イオンにより亜鉛からニッケルへの電子移動が促進されていると考えられる。