研究課題
挑戦的萌芽研究
光合成反応を行う高等植物のチラコイド膜や光合成細菌の光合成膜は三次元積層構造を形成しており、その中で高効率な光収穫やエネルギー移動が行われている。しかし、その三次元積層構造と機能の相関は明らかではない。本研究では、光合成アンテナ系複合体(LH2)を含む三次元積層膜の構築を目的とした。短鎖および長鎖脂質からなるディスク状脂質二分子膜が基板表面上で平面膜に転移することを見出した。この現象を利用し、平面膜を三次元に積層した。三次元積層膜構造は原子間力顕微鏡(AFM)により観察した。さらに光収穫系複合体(LH2)を膜中に導入することも可能となり、人工チラコイド膜の作成が可能であることが示された。
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