研究概要 |
本研究では、ベンゼンと水から直接フェノールを合成する環境調和型合成プロセスを開発することを目的とした。具体的には、水中または水存在下におけるベンゼンの電解酸化によって“一旦”生成するフェノールをその場で分離する手法の開発を目的とし、フェノールと固体塩基の酸塩基反応の利用および親水性水酸基を有するフェノールと疎水性PTFEの反発作用の利用について検討を行った。しかしながら、何れもフェノールを十分に分離することは出来なかった。一方、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロパノール中でベンゼンの電解酸化を行うと、ポリパラフェニレンが生成することが明らかになった。
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