新しい基質認識能や触媒特性を持つプロテアーゼを創成できれば、新しい分析手法や新規疾病治療法の開発に繋がるが、新規人工プロテアーゼドメインのde novoな作成に成功した事例はこれまでにない。本研究計画では、純科学的・工学的、両方の観点から高い意義を持つ、自己切断型の新規人工ペプチダーゼ(プロテアーゼ)の創成を目指した。 申請者が以前に開発した翻訳開始反応のリプログラミング法を用いて、1兆種類を超える多様性の短鎖ランダムペプチドライブラリーを合成した。目的のペプチド切断活性を有する活性種を選択する試験管内分子進化実験により、最終的に22種類の超小型人工ペプチダーゼ候補の同定に成功した。
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