| 研究成果の概要 |
本研究は、葉酸依存性RNAメチル化酵素（TrmFO)が、基質である５,１０-メチレンテトラヒドロ葉酸を消費することにより、DNA合成系の制御因子として働くのではないかという仮説を検証しようとするものであった。貧栄養条件下では、高度好熱菌trmFO遺伝子破壊株は、野生株よりも生育速度が速く、野生株の生育速度はチミンやチミジル酸添加により加速した。これらの実験結果は、上記仮説を支持するものであった。そこでさらに、TrmFO、５,１０-メチレンテトラヒドロ葉酸合成酵素、チミジル酸合成酵素の細胞内モル比を決定し、試験管内でTrmFOと５,１０-メチレンテトラヒドロ葉酸合成酵素が競合することも確認した。
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