新しいテラヘルツ波エミッター用材料として糖結晶を提案し、大型単結晶成長の実施およびテラヘルツ波帯での特性評価をおこなった。 糖結晶成長に先立ち、原料となる粉末中の構造異性体をテラヘルツ時間領域分光法を用いて非破壊で精度良く同定できることを示し、また、微粒子サイズも同定できることを示した。 糖結晶成長では、レーザ光を用いた糖析出モニタリングシステムを構築し種結晶形成を制御し、結晶成長のその場観察から2mmx5mm程度の大型結晶成長を可能にした。また、得られた結晶のテラヘルツ波帯での特性を数値解析することで、糖結晶からの1.34THzにピークをもつ発振を示唆した。
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