深海底に生息する鉄酸化菌の一種Mariprofundus ferrooxidansの電気化学培養に成功した。また、M. ferrooxydansはFe2+とO2の酸化還元反応によって得られる190 mVの電位差を用いてプロトン駆動力を作り出し、体内で電子を0.95 eV昇圧することによってCO2固定によるバイオポリマー生成を行うことが明らかとなった。この結果は、M. ferrooxydansの昇圧機構に着目することで、水を電子源とした連続的なCO2還元反応が200 mV程度の外部電圧によって進行可能であることを示している。
|