アルミニウムをドープした酸化亜鉛(AZO)の導電性薄膜を浮遊ゲートとした有機発光トランジスタを開発した。ゲート絶縁膜の上にAZO薄膜と有機半導体薄膜を順に積層した素子では、低電圧駆動(~10 V)による高輝度発光を実現した。AZO薄膜とゲート絶縁膜で有機薄膜を挟み込んで構成を変えた素子では、低電圧(10 V未満)発光に加え、113 cm2/Vsもの高いホール移動度を達成した。 有機薄膜を結晶に変えた素子では、当初100 V以上の駆動電圧が必要であったが、AZOのエッチング、電極形成法と電極金属の修飾などの工夫により、100 V以下での高輝度発光を実現した。
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