本研究では,高度に複合化した機能性ナノ結晶/ナノカーボンからなるグリーンナノ結晶複合体を作製し,次世代エネルギーデバイス応用をめざした。はじめに,フラックス育成した一次元CoO結晶表面を部分的に還元して金属サイトを形成したテンプレートを用いて,CVD法によりCNTを選択的成長させたマルチブランチ型1D-CoO/CNT複合体を作製することに成功した。引き続き,この技術を活用した二段階フラックスプロセスにて,花びら状の表面構造をもつVGCF表面にPtナノ結晶を直接成長させた高次複合体を合成した。また,PdやFe2O3ナノ結晶にも展開し,幅広いエネルギーデバイス応用の可能性を拓いた。
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