強磁性金属ナノ粒子における局在型表面プラズモン(LSPR)の磁気光学効果について議論した。Mie散乱理論に基づき、強磁性金属(FM)ナノ粒子における電界増強度を見積もり、Auナノ粒子と比較した。FMナノ粒子の電界増強度は15-17であり、Auナノ粒子と比較すると半分であった。FMナノ粒子を形成した。光透過率やファラデー回転角を測定した。磁気光学効果の大きな増大は観測されなかったものの、FMナノ粒子に特有のスペクトルを観測した。サイズ効果を考慮し、実験結果を再現した。FMナノ粒子の局在型表面プラズモンは電界増強を起こすものの、磁気光学効果を増大させるほど大きくはないことが明らかになった。
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