ナノ構造による人工フラストレート液晶相の誘発と機能応用

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 24656015
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 応用物性・結晶工学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 吉田 浩之 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80550045)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2014-03-31
• キーワード: 液晶 / フラストレート相 / 光重合

研究概要

本研究では，フラストレート液晶の一つであるコレステリックブルー相に着目し，そのディスクリネーション分布を模倣した構造を作製することで，自然には発生しないフラストレート相の誘発と、電気光学特性の改善を目指した。電界印加光重合法を用いることにより従来，立方晶のもののみ安定に存在したコレステリックブルー相について斜方晶および正方晶の構造を安定化した。作製した試料の電気光学カー係数を評価することにより、電界垂直方向に広がる格子周期とカー係数の間に線形な相関を見出した。

研究成果

• [雑誌論文] Effect of anisotropic lattice deformation on the Kerr coefficient of polymer-stabilized blue-phase liquid crystals (2014)
  • 著者名/発表者名: H. Tone, H. Yoshida, S. Yabu, M. Ozaki and H. Kikuchi
  • 雑誌名: Phys. Rev. E 巻: 89巻 ページ: 12506
  • DOI: 10.1103/PhysRevE.89.012506
  • 査読あり
• [雑誌論文] Secondary electro-optic effect in liquid crystalline cholesteric blue phases (2014)
  • 著者名/発表者名: H. Yoshida, S. Yabu, H. Tone, Y. Kawata, H. Kikuchi and M. Ozaki
  • 雑誌名: Opt. Mater. Express 巻: 4巻 ページ: 960-968
  • DOI: 10.1364/OME.4.000960
  • 査読あり
• [雑誌論文] Electro-optics of cubic and tetragonal blue phase liquid crystals investigated by two-beam interference microscopy (2013)
  • 著者名/発表者名: H. Yoshida, S. Yabu, H. Tone, H. Kikuchi and M. Ozaki
  • 雑誌名: Appl. Phys. Express 巻: 6巻 ページ: 62603
  • DOI: 10.7567/APEX.6.062603
  • 査読あり
• [学会発表] 顕微干渉測定で探るブルー相液晶の電気光学特性 (2013)
  • 著者名/発表者名: 吉田浩之
  • 学会等名: 情報科学用有機材料第142委員会
  • 発表場所: ポルタ神楽坂(東京)
  • 年月日: 2013-11-08
• [学会発表] Interference Microscopy of Blue Phase Liquid Crystals (2013)
  • 著者名/発表者名: H. Yoshida, S. Yabu, H. Tone, H. Kikuchi, and M. Ozaki
  • 学会等名: 15^<th> Topical Meeting on the Optics of Liquid Crystals
  • 発表場所: Ala Moana Hotel, Hawai'I, USA
  • 年月日: 2013-09-30
• [学会発表] 電歪した高分子安定化ブルー相液晶の格子構造と電気光学特性 (2013)
  • 著者名/発表者名: 刀根央樹,藪修平,吉田浩之,菊池裕嗣,尾﨑雅則
  • 学会等名: 2013年日本液晶学会討論会
  • 発表場所: 大阪大学豊中キャンパス
  • 年月日: 2013-09-10