本研究では新規な表面修飾金ナノ粒子および表面修飾シリカナノ粒子の合成に成功した.その際,導入した液晶基はSide-onタイプのものとSide-endタイプのものとを用いた.得られた化合物について,それぞれDSC測定ならびにPOM観察によりそれらの相転移挙動を明らかにした.また,これらと低分子液晶である5CBとの相溶性についても明らかにした.さらに表面修飾金ナノ粒子については,その5CB混合系におけるER効果の測定にも成功し,一定の知見を得た.特に,Side-onタイプのメソゲン基を用いた場合には,当初の研究目的であった分散系ER流体と均一系ER流体との複合化に,一定の成果を得たと考えられる.
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