炭素六員環の単層シート状のグラフェンと球状構造のフラーレンからなる複合構造を作製し、プローブ顕微鏡を用いて機械的な性質を調べた。独自の化学気相成長装置を用い、銅基板表面構造と成長核密度を制御することで0.5 mmの単結晶グラフェンの合成に成功した。グラファイト上にモノレイヤーフラーレン膜を形成し、フラーレン層での摩擦低減を分子レベルで確認した。現在開発中のグラフェンのクリーン転写技術が進めば、グラフェン/フラーレン/グラフェンのモデルシステムが構築でき、グラフェン層間でのナノマニピュレーション技術が実現できる。
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