回転対称な集光分布を有するラジアル時空間レンズを実験的に実証し,計算機シミュレーションにより集光特性を明らかにした.ラジアル時空間レンズは,アキシコンレンズと光軸の動径方向(ラジアル方向)に分光する素子である円形回折格子により構成され,中心波長800nm,スペクトル幅30nmのフェムト秒レーザーパルスを用いて,集光面のみで最短パルス幅になることを実証した.また,計算機シミュレーションを用いて,ラジアル時空間レンズで集光されたパルスが,時空間レンズと同様の軸方向特性を有しながら,回転対称の波面の干渉による光軸中心に生じた高いピーク光強度をもつベッセルビームとなることがわかった.
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