計測電圧と参照電圧の比を決定する新しい方法として、比/位相変換法を開発した。計測電圧と参照電圧とグランドレベルを周期的に順次切り替える事によって生成する階段状の信号を計測すると、ゲインとオフセットのドリフトが簡単に補正できる為、2点校正方法として有用である。階段状信号の位相を計算する事で2点校正を実現させる事ができる。但し、電圧計には固有の時間遅れがあり、そのドリフトが位相に現れてしまう。そこで、3倍高調波を利用してこの時間遅れを補正する事に成功した。 また、階段状信号の高調波をキャンセルする事で電圧計(A/D変換器)の非線形性が低減できる事を発見した。
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