ポンプや配管で発生するキャビテーション壊食の遠隔モニタリングを実現するため,逆解析を利用したマイクロ・スケール衝撃力計測システムの開発を行った.水中火花放電によりポリカーボネート円柱下方で気泡を生成し,円柱に作用した衝撃力を100 mm離れた円柱上面のAEセンサで測定するとともに,気泡の生成・崩壊挙動を高速度カメラで可視化した.気泡の崩壊圧推定には逆解析を用い,伝達関数はシャープペンシルによる芯の圧折力を用いて決定した.気泡の衝撃力を推定した結果,試験片下面に作用する最初の衝撃力は放電直後であること,また気泡崩壊によるジェットが固体壁に衝突した時刻に最大の衝撃力が作用することを確認した.
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