研究課題/領域番号 |
24656089
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
藤垣 元治 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (40273875)
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研究分担者 |
村田 頼信 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (50283958)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 材料設計 / プロセス / 物性 / 評価 / 画像計測 |
研究概要 |
本年度は,複数撮像素子による三次元変位分布・ひずみ分布計測の原理を検証するために次のことを行った.初年度としては,原理の検証を行うために,基本アイデアを実現できるような具体的な光学系と解析アルゴリズムを検討して構築することが重要である. 3個の撮像素子およびそれ以上の個数の撮像素子を用いるための光学系について検討を行った.参照光を入射するための光学系が複雑にならないような光学系を参照光の入射方法について提案した.提案した参照光入射手法の有効性を確認する実験として,2個の撮像素子を用いてx方向とz方向の2成分の変位分布計測実験を行った. 使用機器の選定作業を行った.光源として単波長で安定性の高い半導体レーザーを探した.その結果,波長線幅が0.1nm程度で安定した小型レーザー光源を見つけることができた.撮像素子として,外部トリガ機能を持つGigEインターフェース型カメラとして,撮像素子部をむき出しにすることができるボードタイプのカメラを選定した. 複数撮像素子で得られた再生像のキャリブレーション手法と合成手法の構築についてアルゴリズムの検討を行行い,ソフトウェアの開発に取りかかった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
変位分布計測において原理の確認実験は行ったが,ひずみ分布としての確認をまだ行っていない.また,キャリブレーション用のプログラム開発に手間取っている.
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今後の研究の推進方策 |
まず平成24年度で未達成の部分を実施する.原理確認としてひずみ分布の計測実験を行う.その後,撮像素子を多数にすることでの計測精度の確認を行う.構造物へ適用することによる有効性の確認を行う.
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次年度の研究費の使用計画 |
昨年度選定した撮像素子を購入する.撮像素子を固定する治具を製作する.計測用パソコンのインターフェース用の電子回路を製作する.その他,試験片の製作,研究成果の発表や実験補助の謝金,学会誌投稿などに使用する.
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