摺動面平滑化技術の進歩にともない,微小摺動すきまでの潤滑技術が求められるようになってきた.しかし,計測の困難さゆえに潤滑現象の解明は十分進んでいない.潤滑現象の把握には,摺動すきま形状(分布)と摺動面を分離する力の関係を求めることが必須である.本研究では,ナノメートルオーダの摺動すきまの形状計測法を提案することを目的とした.微小機械への適用を念頭に,高いすきま分解能と高い面内分解能を両立させる方法を検討した.そして,エリプソメトリーに基づいた新規な方法を試み,すきま形状の計測が原理的に可能であることを示した.
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