単純な構造で安定した混合攪拌が期待されるテーラー渦(TVF)に着目したバイオリアクターの開発を目的として,浮遊増殖,固定増殖の両面から増殖特性を検討した.固定増殖における固定担体(BSPs)には,2mm角立方の多孔性樹脂を用い,モデル植物細胞にはスピルリナと固定化用にクロレラを用いた. BSPsをクロレラ懸濁液とともに撹拌し,増殖前後の乾燥重量差からクロレラの固定量(付着量)を測定した.また比較としてAeration法(気泡流動法)を実施した.これより,担体間の固定化率分布において,標準偏差ではTVFがAeration法よりも6倍以上小さく,担体間固定量の均一性が高いことが示された.
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