本研究では、マイクロ流動の新しい3次元計測法の開発を目的とし、共焦点スキャナと色収差を組み合わせた手法を提案した。光学設計においては、市販のレンズの組み合わせのみで16.5ミクロンの色収差量を生成することに成功し、光学配置の検討により、狭帯域ではあるが色収差画像の取得に成功した。さらに、三板式カラーカメラやLDLS(レーザ励起光源ユニット)の導入により、よりノイズが少なく、鮮明な粒子画像の取得を可能としている。流れを計算するPIVアルゴリズムの開発と実装は、現在の色収差画像では精度を保証するには不十分であるため、引き続き開発と検証を進めていく。
|