成層流体中を鉛直移動する球まわりの流れ場について、塩分成層流体を用いた実験、及び、数値シミュレーションを行なった。実験においては、レーザーを用いて微小な粒子の位置を測定することにより流速を計測する「粒子画像計測法」、及び、蛍光染料にレーザーを照射して蛍光強度の分布から染料の濃度分布を計測する「レーザー誘起蛍光法」を用いて塩分濃度分布の測定を行った。その結果、物体による鉛直方向への流体の引き込みと鉛直方向のジェットの生成が、球面上で塩分濃度が大きく変化する塩分境界層に支配されていることがわかった。
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