化学プラント等で用いられる,高圧下の可燃ガス中に純酸素を噴射し混合させる混合器の安全設計と安全な運転技術開発を目指して,高圧下の酸素噴流拡散火炎の特性ならびに安定限界に関する研究を行った.高圧下における主流可燃ガスに対する同軸酸素噴流拡散火炎ならびに垂直酸素噴流拡散火炎の安定限界の計測を行い,同軸噴流場では酸素噴流速が吹き飛びに対して支配的であること,薄いバーナリップ部にも微細な渦が形成されて火炎安定を促進すること,垂直噴流場では対向壁に到達する酸素流が火炎形成に重要な役割を果たすこと,特に高圧下では火炎振動が壁面近くで発生し吹き飛びをもたらすことなどが明らかとなった.
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