研究課題
挑戦的萌芽研究
フッ素化炭化水素系流体(FC流体)の伝熱性能向上を目標として、金属酸化物分散FCナノ流体の合成を試みた。酸化チタンまたは酸化アルミニウムナノ粒子を水/フッ素化炭化水素系界面活性剤/超臨界二酸化炭素からなるマイクロエマルション中での金属アルコキシド加水分解反応によって合成した。得られたナノ粒子は、6ケ月以上の長期に渡ってFC流体中に良好な分散状態を保った。非定常細線加熱法による酸化チタンナノ流体の熱伝導率測定値はHamilton-Crosser式で求めた推算値と良く一致した。酸化チタンナノ流体を冷媒とする単相流冷却試験を行ったところ、ベース流体に比べてヒーター表面温度は増加した。
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