低温廃熱(≪100℃)の回生(発電)方法として、液対流によるタービン駆動発電を発案し、本研究にて理論的検証・設計・試作・実証を行った。 高い運動エネルギーを得る為、当初、作動媒体として超高比重の「水銀」利用を想定した。理論計算から、低温域では「水銀」の対流速度が低く十分な運動エネルギーが得られない事が分かり、相変化(液体⇔気体)による強制対利用を発案した。低沸点・高比重な液体として「NOVEC」を探し、その特長の一つ「水に不溶」を活用した「NOVEC/水」の二分離液媒を創出した。設計・試作の装置により、この「NOVEC/水」を作動媒体とした超低温(≦80℃)液タービン駆動発電に成功した。
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