超音波定在波による圧力変動とマイクロキャビテーションの負圧制限機能を利用した新しい揚水方式を考案した。具体的に、kHz 帯の超音波放射手段を用いて、液体中にキャビテーションの発生しきい値を超える強度の超音波定在波を形成させ、この定在波の最大圧力変動点付近に超音波の波長より十分に小さい内径の揚水管の導入口を設置すると液体が連続的に揚水される。実験によりこの揚水方式のメカニズムを解明し、最適な運用条件を特定した。単一揚水管を用いた場合、23kPa超の揚水圧力、10ml/min の吐出量を得た。集合揚水管を用いることで吐出量を増やすことができた。これを利用したバルブレスマイクロポンプの試作をした。
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