シートの快適性評価は被験者によるものが中心で、過去に人体ダミーを開発した例はあるものの、低周波領域の周波数応答が再現できるものに留まっており、高周波数領域での評価には成功していない。本研究の目的は、シートの快適性を評価するための柔軟なタンクからなるダミーを開発することである。 研究は、①ダミーの設計手法の開発、②提案手法の妥当性の検証から構成される。本研究では、ダミー設計に関して、変形可能なシリコンゴム製のタンクに水を入れた要素についてバルジング振動解析モデルを提案し、大変形を扱うことが可能な計算手法を提案した。実験では、加振器により上下方向に加振し、周波数応答を得て、計算結果との比較を行った。
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