本研究では,レーザーブレイクダウンにより理想的な点音源を任意の位置に生成することで,微小空間に対して100 kHz程度の高周波数帯域の音響加振を実現する.音響加振は,スピーカにより加振する方法が一般的であるが,スピーカが音場の特性に影響を及すことや,スピーカの形状や大きさにより空間に配置できないことがある.レーザービームのスポット径を凸レンズにより数十μm程度に集光しレーザーブレイクダウンを発生させれば,生成される音源は点音源となることが予想される.この理想的な点音源を微小空間内における任意の位置に配置することができれば,音響加振の適用範囲拡大が期待できる.
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