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2012 年度 実施状況報告書

ファブリック素材だけからなる柔軟機構の制御と設計のためのモデリング

研究課題

研究課題/領域番号 24656164
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関東京工業大学

研究代表者

長谷川 晶一  東京工業大学, 精密工学研究所, 准教授 (10323833)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードヒューマンインタフェース / ロボティクス / 柔軟機構 / ファブリック素材 / シミュレーション / コンプライアンス制御
研究概要

24年度は、SIGGRAPH Emerging Technologiesという世界最大のコンピュータグラフィクスとインタラクション技術の国際会議のデモ展示に採択されたため、デモ展示するための機構の試作と制御の優先順位を上げて研究を進めた。その結果、機構のデモ展示を中心に、機構の試作、力制御、研究を進めることとなった。
デモ展示では、提案機構を用いたぬいぐるみロボットを制作し、3次元距離画像カメラを用いて周囲の人の姿勢を計測し、目の前の人を注視したり手を伸ばしたりすることで注意を引き、人々の接触を引き出すことに成功した。接触後も動作を続けることで、利用者に触感を提示することが実現できた。
機構の試作では、可動域の大きな回転3自由度を持つ6本糸駆動の布と綿からなる機構を作成した。また糸長と機構の姿勢を計測し対応表を作成することで位置制御を実現した。糸張力を計測し、インピーダンス制御を行うことも試みたが、糸の摩擦の影響で力計測のヒステリシスが大きくコンプライアンスを大きく取ることは難しかった。コンプライアンスを高くするためには、ファブリック素材機構に加わる外力を機構の根本で計測するなど、新たな力計測手法が必要だと考えられる。
シミュレーションについては、変形を扱う有限要素法のシミュレータを開発した。現時点では扱える変形は非線形が無視出来る微小変形にとどまるので、今後大変形に必要な剛性行列のリアルタイム更新部分の開発を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

デモ展示するための機構の試作と制御の優先順位を上げて研究を進めた。このため、計算機モデルの作成とシミュレーションについては24年度内に完成させることができなかったが、機構の試作と制御については予定より早く実現することができた。

今後の研究の推進方策

25年度には、24年度に完成させられなかった有限要素法による変形シミュレーションを完成させるため、剛性行列計算を高速化し、リアルタイムに更新する仕組みを開発する。また、布、綿の有限要素モデルを作成し、機構をシミュレータ上で表現できるようにする。また、有限要素法のパラメータを校正するため、柔軟機構上の多数の点の変位を計測する仕組みを作成する。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 その他

すべて 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 芯まで柔らかいぬいぐるみロボットとのインタラクション2012

    • 著者名/発表者名
      山下洋平, 三武 裕玄, 高瀬 裕, 加藤 史洋, 須佐 育弥, 長谷川 晶一, 佐藤 誠
    • 学会等名
      エンタテイメントコンピューティング2012 デモ発表D-15
    • 発表場所
      神戸(兵庫県)
    • 年月日
      20120928-20120930
  • [学会発表] 多様な反応動作を行う柔らかいぬいぐるみロボット2012

    • 著者名/発表者名
      山下洋平, 三武 裕玄, 高瀬 裕, 加藤 史洋, 須佐 育弥, 長谷川 晶一, 佐藤 誠
    • 学会等名
      日本バーチャルリアリティ学会第17 回大会論文集 セッション33E
    • 発表場所
      横浜(神奈川県)
    • 年月日
      20120912-20120914
  • [学会発表] Stuffed Toys Alive! Cuddly Robots From a Fantasy World2012

    • 著者名/発表者名
      Y Yamashita, T Ishikawa, H Mitake, I Susa, F Kato, Y Takase, W Seshimo, Y Takehana, S Onohara, T Harano, S Hasegawa, M Sato
    • 学会等名
      SIGGRAPH 2012 Emerging Technologies
    • 発表場所
      Los Angeles, USA
    • 年月日
      20120805-20120809
  • [学会発表] Stuffed Toys Alive! Cuddly Robots From a Fantasy World2012

    • 著者名/発表者名
      Y Yamashita, T Ishikawa, H Mitake, I Susa, F Kato, Y Takase, W Seshimo, Y Takehana, S Onohara, T Harano, S Hasegawa, M Sato
    • 学会等名
      SIGGRAPH 2012 Poster
    • 発表場所
      Los Angeles, USA
    • 年月日
      20120805-20120809
  • [備考] 触感のよいぬいぐるみロボットの開発

    • URL

      http://haselab.net/project_cuddly_robot

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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