2012年度は,極異方性Sm-Fe-Nボンド磁石を用いたアウターロータ型SPMモータの最適構成について検討を行った。その結果,磁石1極当たりの幅と長さの比を2:1に保ち,多極化することで,従来のネオジム磁石モータとほぼ同等のトルクが得られることが明らかになった。 2013年度は,さらなるトルク向上を目指し,IPMモータについて検討を行った。その結果,回転子を2層フラックスバリア形にし,1層目に少量のネオジム磁石を入れ,2層目にSm-Fe-Nボンド磁石よりもさらに磁束密度の小さいフェライト磁石を用いたとしても,従来のネオジム磁石モータに対して,約1.2倍のトルクが得られることが明らかになった。
|