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2013 年度 実績報告書

テラヘルツ波をプローブとした新奇な磁気ドメイン観察法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24656207
研究機関大阪大学

研究代表者

川山 巌  大阪大学, レーザーエネルギー学研究センタ, 准教授 (10332264)

キーワードテラヘルツ / 酸化物 / 磁性体
研究概要

本研究の目的は、フェムト秒パルスレーザー照射による局所磁化の高速変調によるテラヘルツ放射をプローブとして酸化物磁性体のドメイン構造のイメージングを行い、磁気ドメインのフェムト秒スケールのダイナミクスを可視化する技術を確立することである。このような技術は、磁性体ドメインの空間的・時間的な新たな評価法として有用なだけでなく、少数フォトンによるスピンの雪崩的・集団的な変調を実現しマクロな磁化を制御する新たな光制御スピントロニクスデバイスに展開で可能であると考えている。これらの実現は新しい工学分野“強磁性フォトニクス”の創成と強磁性フォトニックデバイス応用につながるものである。
本年度は昨年度から引き続き、反強磁性体であるMn系酸化物Pr0.5Sr0.5MnO3(PSMO)薄膜薄膜のテラヘルツ領域における物性評価、および微小強磁性ドメインがテラヘルツ帯でどの様な振る舞いをするかを調べるとともに、強磁性ナノ粒子のテラヘルツ波応答をテラヘルツ放射顕微鏡を用いて観察した。
その結果、PSMO薄膜ではローレンツ・ドルーデフィッティングにより金属的伝導と絶縁体的伝導が共存していることを明確に示した。また、強磁性ナノ粒子のテラヘルツ波吸収から、粒子径によりテラヘルツ波吸収の大きさが異なることが観測された。このことは、磁性体ナノ粒子の粒型分布をテラヘルツ波分光により計測出来る可能性を示しており、次世代磁気メモリの検査システム等に利用できる可能性がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Anisotropy-induced crossover from Drude conductivity to charge-density-wave excitationsin a stripe-type charge-ordered manganite2013

    • 著者名/発表者名
      Rakesh Rana, Parul Pandey, D. S. Rana, K. R. Mavani, I. Kawayama, H. Murakami and M. Tonouchi
    • 雑誌名

      Physical Review B

      巻: 87 ページ: 224421-1-6

    • DOI

      10.1103/PhysRevB.87.224421

    • 査読あり
  • [学会発表] Anisotropy induced crossover from Drude conductivity to charge density wave excitations in Pr0.5Sr0.5MnO32013

    • 著者名/発表者名
      R. Rana, D.S. Rana, K.R. Mavani, I. Kawayama, H. Murakami and M. Tonouchi
    • 学会等名
      2013 JSAP - MRS Joint Symposia
    • 発表場所
      同志社大学
    • 年月日
      20130916-20130920

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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