研究課題
(1) RF DACやベースバンド(BB)フィルタに利用可能な連続時間RF IIR・FIRフィルタ技術について研究を行った.遅延差を持たせた方形波を合成するフィルタ技術を開発した.RF DAC出力信号の隣接チャネル電力比を10dB程度改善できることを確認し,さらに,BB信号に含まれる高次成分を減衰させる小面積BBフィルタ回路技術実現の見通しを得た.(2) 注入同期リング発振器技術として,受信信号をPLL注入同期信号に用いる手法を検討した.さらに,受信信号を送信機のローカル信号として用いる技術を研究し,QPSK変調や16-QAM変調,32-QAM変調が可能であることをトランジスタレベルシミュレーションと実測にて確認した.(3) トランシーバアーキテクチャ・変調方式を検討し,前年度開発した注入同期PLL技術等を統合したトランシーバを構築した.トランシーバコア部の寸法は65nmプロセスにおいて850umX450umであり目標の4倍の面積となってしまったが,電源や要素回路形状の最適化を行うことで目標面積が達成できる見込みを得た.また,QPSK変調の場合,4.3%のEVMで50Mbpsの信号伝送が可能であることを示した.
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