誘電泳動を微粒子操作に応用する上での高精度な微粒子モデルが必要となる。溶液中で微粒子表面に電気二重層が形成されることを考慮したモデルを考案した。このモデルを用いることで、ポリスチレン粒子等の誘電泳動の周波数特性を定性的に説明できることを示した。また、オンチップ微粒子操作での発熱などによる溶液の温度上昇を解決するために、非接触給電と誘電泳動駆動信号の周波数を分離した回路構成を開発した。オンチップ発振回路を搭載することで、適切な誘電泳動駆動低周波信号を生成できると同時に、AC給電周波数を高くすることで、非接触給電の効率を向上させることに成功した。
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