研究実績の概要 |
■超並列化 BPSM解法ルーチンの作成 原子軌道の多項式線形結合を基底とした展開法で,Legendre多項式,Chebyshev多項式, Laguerre多項式展開によるGauss求積型の近似展開によるBPSMを並列化することによりオーダN法を実現し,精度を2倍,必要な行列の非零要素数を従来の1/4以下に軽減する解法ルーチンを構築することが出来た. ■超並列化 Arnoldi / Jacobi-Dabidson 型固有値問題解法ルーチンの作成 DGMOSやFINFETなど閉じ込めが強い場合にはさらに,閉じ込めモードを用いることで計算負荷を減らすことが可能であり,固有値計算を並列化することにより 取り扱える次数(原子数)を現在10000×10000次元(s,p, s* 原子軌道を持つ10000個の原子)を取り扱い25nm以上のサイズを持つデバイスの電子状態解析および輸送特性の解析が可能な解法ルーチンを構築できた.
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