研究課題
LSI技術と大容量光伝送技術を融合した光電子融合技術が提案される中、研究代表者は直径数マイクロメートルのシリカ微小球によるウィスパリング・ギャラリー・モード(Whispering Gallery Mode: WGM)を用いた微小変調器を提案し、開発した。しかしながら、更なる高集積化・高機能化が求められており、光の回折限界以下の領域に光エネルギーを閉じ込めることが可能な表面プラズモン(Surface Plasmon: 以下、SP)に着目した。本研究では、NEMSアクチュエータで金属サブ波長格子を構成し、SP共鳴波長を電気信号で可変可能なアクティブプラズモンデバイス(Active Plasmon Device: APD)を提案し、開発した。また、構造に由来するWoodアノマリ共鳴波長の可変化も観測した。そこで、本技術を用いた可変型単一ナノ光変調器であるアクティブプラズモンモジュレータ(Active Plasmon Modulator: APM)を提案し、開発した。また、本研究の知見を基に、「フィルタ」や「センサ」、「シャッタ」、「導波路」などの高集積化・高機能化を実現可能な光電子集積回路の要素技術を確立した。これらの応用デバイス例は、いずれも単一試料・単一構造で可能なため、次世代の光電子ナノ集積回路の基盤技術として期待される。一方、WGMを利用した新たな光変調機構についても提案し、その可能性を見出した。最後に、本年度の研究業績(本研究実施期間の総計)より、学術論文5(11)件、国内外の会議発表26(57)件、受賞1(2)件、特許1(3)件(現在、優先権主張準備中)、競争的外部資金獲得3(7)件からも本研究の外部評価の高さが伺える。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (26件) 備考 (3件) 産業財産権 (1件)
Applied Physics Express
巻: 7 ページ: 012201/1-4
10.7567/APEX.7.012201
月刊マテリアルステージ
巻: 13 ページ: 64-67
光学
巻: 43 ページ: 80-86
Applied Physics A
巻: 115 ページ: 19-23
10.1007/s00339-013-7955-1
Proceedings of 14th International Conference on Organized Molecular Films 2013, MATEC Web of Conferences
巻: 4 ページ: 05002/1-4
http://www.eng.kagawa-u.ac.jp/~kenzo/
http://www.bk-web.jp/2014/0401/bkseminar.php
http://imec.itlab.org/2013/