マクミランの定理より,ハフマン符号が一意復号可能なFV符号(固定長-可変長符号)の中で最小の平均符号語長を達成できる最適な符号と長らく信じられていた.しかし,マクミランの定理では暗黙のうちに,固定した1つの符号木を使用することを仮定している. 本研究では,複数の符号木とその葉および不完全節点に情報源シンボルを割り振る準瞬時FV符号を提案すると共に,準瞬時FV符号がハフマン符号より短い平均符号長を達成できることを示した.さらに,2元および3元情報源に対して,整数計画法と繰り返し最適化を用いて最適な準瞬時FV符号が構成できることを示した.
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