植物を短パルスレーザで照射した時に発する蛍光の時間変化を計測する「蛍光寿命遠隔計測システム」を構築した。有効性確認として、植物葉の「水ストレス」実験、「塩ストレス」実験、「太陽照度変変化の蛍光寿命への影響」について、屋外観測実験を行った。 レッドロビン葉では、水ストレスが強くなるほど蛍光寿命が延びた。レタス葉では、塩ストレスの影響が現れなかった。プラタナス葉では、日向生育葉が日陰生育葉よりも蛍光寿命が大きく、太陽照度と逆相関を示した。以上、1)短時間蛍光寿命は植物生理情報を含む、2)生育ストレスの種類により蛍光寿命への影響の程度は異なる、3)開発したシステムは有効である、事を示している。
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