研究課題
挑戦的萌芽研究
自然斜面や河川堤防の材料にもなる堆積岩は、乾燥と湿潤の繰返しを受けて風化が促進(スレーキング)されるため、降雨による地盤災害についてはそれに先立つ干ばつの影響を受ける可能性が考えられる。本研究では、被災事例・降雨データの分析、および干ばつと降雨の繰り返しを模擬した室内実験を実施した。その結果、雨季と乾季が明確に分かれる地域では、スレーキングの影響を受けたと考えられる斜面崩壊事例が確認された。また実験結果より、乾湿繰返しの度にスレーキングは進行し、せん断変形・体積変化が生じること、その変化量は応力比が大きいほど顕著に表れること、およびせん断強度が徐々に低下する傾向が示された。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)
Construction materials and Environment
巻: Vol. 3 (1) ページ: 107-112
Institute of Industrial Science, University of Tokyo
巻: No. 46 ページ: 73-82
Geotechnical Hazards from Large Earthquakes and Heavy Rainfall
巻: IV ページ: 21-24
http://www.gdm.iis.u-tokyo.ac.jp/research_slaking.html