水道水のカビ臭の原因となる物質2MIBについてシアノバクテリアのPseudoanabaena galeataを用いて実験を行った。まず、2MIBの産出の関係遺伝子GPPMTとMIBS及び2MIB濃度を分析することで、2MIBの産出量の評価にこれらの遺伝子解析が有効な手段であることを示すことで、細胞の持つ2MIBの産出能の分析が可能になった。次に、これらの遺伝子の発現頻度の計測で、水温、乾燥処理等の環境要素が2MIB産出能に与える影響を把握した。水温については30度程度までであれば水温の上昇と共に2MIB産出能は上昇すること、乾燥処理をすることで2MIB産出能は低下すること等を明らかにした。
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