ウォッシュロードを計測する新たな方法を提案した。複数の中心周波数を持つ河川音響トモグラフィーシステム(FATS)を使って、太田川と江の川および、銭塘江の断面平均流速と流量、信号対雑音比(SNR)を計測した。FATSで計測したSNRから浮遊土砂による音波減衰量を求め、断面平均の浮遊土砂濃度(SSC)を推定した。求められたSSCと同時にFATSで計測される河川流量を用いて、ウォッシュロードが連続観測した。 断面平均SSCは、音波の周波数と粒径に関係する粘性吸収係数を使って求められる。太田川と江の川での粘性吸収係数は、音響理論値の約10倍の大きさとなったが、銭塘江では両者は同程度の値を示した。
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