研究課題/領域番号 |
24656298
|
研究機関 | 福岡工業大学 |
研究代表者 |
森山 聡之 福岡工業大学, 社会環境学部, 教授 (50136537)
|
研究分担者 |
武藏 泰雄 熊本大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (10271131)
西山 浩司 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (20264070)
渡辺 亮一 福岡大学, 工学部, 准教授 (50299541)
和泉 信生 崇城大学, 情報学部, 助教 (60553584)
|
キーワード | スマート雨水タンク / 雨水グリッド / 分散型多目的市民ダム / 雨水グリッドプロトコル |
研究概要 |
水資源の有効活用、洪水制御等を目的とした雨水グリッドを構成するスマート雨水タンクを開発した。 雨水タンクをスマート化するには、最低限水位センサー、流量センサー、ポンプが必要である。センサーノードとポンプのためのアクチュエータノード、これらを統括し、クラウドと接続するためにゲートウエイを開発した。ゲートウエイとして、Android OSが動作するスマートフォン、スマートTVあるいはタブレットを用い、これら動作するアプリを開発した。センサーノードは、Arudino基板に通信用のXBeeを装着したXBeeシールドを搭載し、さらに必要な場合は16bitAD変換器を搭載したシールドを付設している。アクチュエータも Arudino+XBeeに、モーターシールドを介してポンプを動作させる。 これらを開発した後、ノードおよびアクチュエータを個々に動作を確認するとともに、XBeeが相互接続しメッシュネットを構成する事を確認した。 さらに豪雨時に事前放流するために、自己組織化マップを用いた豪雨発生診断システムを開発し、2009年7月24日の豪雨を入力すると、豪雨が発生するという診断を下す事を確認した。福岡県糸島市の荻浦ガーデンサバーブの雨水タンクをスマート化し、検証実験を行った。センサーデータをゲートウエイを介してクラウドに集積し、Webに可視化を行い、PCおよびスマートフォンで閲覧できることを確認した。雨水タンクはDCポンプを4本準備し、そのネットワーク経由のリモート動作を確認した。更に三角堰を設置して、排出量を測定する。今後は、このスマート雨水タンクの動作を継続的に検証するとともに、複数のスマート雨水タンクを実装し、雨水グリッドを構築するとともに、スマートメータ、スマートシティ等と連携するために、相互接続の手順をRain Water Grid Protocolとして固めていきたい。
|