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2013 年度 実績報告書

交通事故発生要因の解明に向けた個別車両データに基づく走行軌跡推定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24656302
研究機関京都大学

研究代表者

宇野 伸宏  京都大学, 経営管理研究部, 准教授 (80232883)

研究分担者 倉内 文孝  岐阜大学, 工学部, 教授 (10263104)
塩見 康博  立命館大学, 理工学部, 講師 (40422993)
嶋本 寛  宮崎大学, 工学部, 准教授 (90464304)
キーワード交通工学 / 交通事故 / ITS / 車両マッチング / 交通状態推定 / シミュレーション / 車両感知器 / カルマンフィルタ
研究概要

高速道路上に広く設置されている車両感知器は時間的には連続に交通状況を把握可能であるが,空間の面では感知器の設置個所の状況把握ができるのみであり,道路上のあらゆる場所で起きうる事故に対応した形で,交通状況を把握するためには,非観測部分を観測データおよびシミュレーション技法等で推測することが必要と考えられる.
本研究では定常的に収集される車両感知器などによる交通データを用いて,高速道路上の交通状態の時空間変動を可能な限り記述・再現する方法論を開発し,それを用いて交通事故発生前後の交通状況を把握することを目的とする.具体的には,次の2課題について取り組む.1)広く普及しているループコイル式の車両感知器より得られる車両通過時のパルスデータを用いて,異なる2地点間を通過する車両をマッチングする手法を構築する.2) フィードバック法である拡張カルマン・フィルタと,マクロ交通シミュレーションであるブロック密度法を組み合わせることでフィードバック型交通状態推定手法を構築し,事故発生状況分析への適用性についても確認する.なお1)については,車両マッチングの結果,2地点間の旅行時間の計測が可能となるともに,マッチング精度が相当程度確保されれば,車両マッチングの失敗により,突発事象の発生を検知できる可能性がある.
25年度はフィードバック法である拡張カルマン・フィルタとマクロ交通流シミュレーションモデルであるブロック密度法を組み合わせることでフィードバック型交通状態推定手法を構築する.その際,道路勾配が交通状態に及ぼす影響を考慮するため,ブロックごとに勾配を設定し,交通密度・速度の関係式を変化させることによって勾配の影響を考慮する.ケーススタディを通じて,本交通状態推定手法の事故発生状況分析への適用性について検討を行った.その結果,追突事故分析,インシデント検知への本手法適用の有用性は示された.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Study on Drivers’ Comprehension of Advanced Graphical Route Information Panel Considering Individual Attributes2013

    • 著者名/発表者名
      Shiomi, Y., Uno, N., Shimamoto, H., Kurauchi, F., Yamamoto, K., Tago, K.
    • 雑誌名

      International Journal of Intelligent Transportation Systems

      巻: 11 ページ: 65-75

    • DOI

      10.1007/s13177-013-0057-9

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 阪神高速道路における交通障害発生時の交通量変動に関する研究2013

    • 著者名/発表者名
      飛ヶ谷明人,宇野伸宏,嶋本寛,中村俊之
    • 雑誌名

      第33回交通工学研究発表会論文報告集

      巻: 33 ページ: 287-294

    • 査読あり
  • [学会発表] 車線交通量の均衡メカニズムを内生化した単路部多車線交通流モデルの構築2013

    • 著者名/発表者名
      谷口知己,塩見康博,宇野伸宏,嶋本寛,中村俊之
    • 学会等名
      第48回土木計画学研究発表会
    • 発表場所
      大阪市立大学
    • 年月日
      20131102-20131104
  • [学会発表] フィードバック型交通状態推定手法の事故発生状況分析への適用可能性2013

    • 著者名/発表者名
      藤井大地,塩見康博,宇野伸宏,嶋本寛,中村俊之
    • 学会等名
      第47回土木計画学研究発表会
    • 発表場所
      広島工業大学
    • 年月日
      20130601-20130602

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公開日: 2015-05-28   更新日: 2019-12-18  

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